タイの薬局と抗生物質:誤用のリスクと正しい使い方
タイにおける薬局と抗生物質の現状

タイでは、体調がすぐれないときにまず薬局を訪れ、薬を購入することが一般的です。
制度上、一部の抗生物質は医師の処方箋がなくても薬剤師の判断で提供(販売)されるため、
医療機関を受診せずに服用されるケースもあります。
しかし、この「手軽さ」は、抗生物質耐性(AMR:抗菌薬耐性)—細菌が薬に効きにくくなる問題—の拡大につながりかねません。
世界保健機関(WHO)も、AMRを世界的な健康課題と位置づけ、タイにおける対策の重要性を強調しています。
そのため薬剤師は重要な役割を担います。薬局は多くの人にとって最も身近な医療の窓口であり、
薬剤師は安全な抗生物質の使用を支える「最初の相談役」です。
タイで広がる抗生物質の誤用とそのリスク

出典:
Thai AMR Watch – Antimicrobial Resistance in Humans
例: アモキシシリン・クラブラン酸(合剤)では、35%超の菌が耐性を示す報告があり、治療効果が低下する可能性があります。
誤用の例:
- ➤ 不必要な服用(かぜやインフルエンザなど)
- ➤ 不適切な薬剤選択
- ➤ 用量・期間の誤り/自己中断
- ➤ 不適切な使い方(内服・外用の誤り等)
BMJ Open(2024)は、かぜ・インフルエンザに抗生物質が効くという誤解が、不要な服用を招いていると報告しています。
また、Nature(2025)は、新型コロナ流行後に抗生物質使用が増え、耐性菌拡大リスクが高まった可能性を示しています。
⚠️ 耐性が生じると:
- • 標準治療が効きにくくなる
- • より強力な代替薬が必要になる
- • 入院期間が延びる可能性
- • 医療費が増加する
👉 ブレズクリニックでは、適切な治療のために服薬前の相談と検査を推奨しています。
🩺 薬剤師の役割:
細菌感染かウイルス感染かの見極め、正しい用量・期間の助言、受診が必要なタイミングの案内など、薬局での初期対応は抗生物質の適正使用に直結します。
性感染症と抗生物質耐性:まず“検査”が必要な理由

多くの性感染症(STI)は抗生物質で治療できますが、
検査や医師の診察を受けずに自己判断で抗生物質を服用することが最大のリスクです。
- ➤ 不適切な薬では治らない
- ➤ 生き残った菌が耐性を獲得する可能性
- ➤ パートナーへ感染が広がる危険
たとえば淋菌(淋病)は、すでに複数の抗生物質に耐性を示しており、米国CDC(2024)でも治療失敗例の増加が報告されています。
👉 症状に心当たりがある場合、まずは検査を。
LINEでもご予約いただけます(スタッフが日時調整をお手伝いします):
治療後の「再検査」が大切な理由

性感染症は症状が改善しても、体内に菌が残っていることがあります。症状の有無だけでは、治癒を判断できません。
だから再検査が大切です:
- ➤ 完治を確認するため
- ➤ 耐性菌・再発・持続感染を早期に見つけるため
- ➤ パートナーや周囲への感染拡大を防ぐため
Lancet Infectious Diseases(2023)も、治療効果の確認として再検査の重要性を強調しています。
👉 ブレズクリニックは、検査 → 治療 → 再検査まで一貫してサポートします。
ブレズ薬局とブレズクリニックの取り組み
ブレズ薬局では、有資格の薬剤師が抗生物質の効果が期待できる場合・そうでない場合をわかりやすく説明し、正しい服用方法をご案内します。
ブレズクリニックでは、まず医師が診察を行い、必要に応じて検査を実施。その上で薬を処方し、服用後には再検査のご案内も行い、治療が適切に完了するよう支援します。
👉 薬局とクリニックがそれぞれの立場から、適切な抗生物質の使用をサポートしています。
自分と周りを守るために

抗生物質の誤用は耐性菌を生み、治療を難しくし、医療費も高騰させます。
特に性感染症では、検査 → 適切な抗生物質 → 再検査のプロセスが欠かせません。
自己判断での服薬は、自分だけでなく他の人にもリスクを広げます。
👉 症状がある、またはパートナーの健康が心配な場合は、自己判断せずにまず検査を受けましょう。


