タイでは以外と多い水虫

水虫とは?


水虫は白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる感染症です。
水虫と言えば、足にできる足水虫(足白癬)を連想しますが、それだけではありません。
爪水虫(爪白癬)やその他の場所にできる水虫もあります。
タイ語で水虫は「โรคน้ำกัดเท้า(ロークナームガッ[ト]ターオ), ฮ่องกงฟุต(ホンコンフー[ト])と言います。
※読み仮名で[ ]内はほとんど発音しません

白癬菌とは?

白癬菌とは爪や皮膚の角質の成分であるケラチンを栄養源に生きているカビで、ケラチン(皮膚の表面をおおっているタンパク質)が多く存在する場所であればどこにでも感染します。
白癬菌は皮膚の表面をおおっている角層の成分であるケラチンを栄養源としていることから、足だけでなく体のどこにでも、さらには皮膚の一部である爪や髪の毛にも寄生します。白癬菌が付着・寄生した場所によって病名が変わります。
白癬菌が感染した場所によって病名も異なり、シラクモ(頭部白癬)、インキンタムシ(股部白癬)ゼニタムシ(体部白癬)、手水虫(手白癬)などと呼ばれます。

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白癬菌の症状

足水虫(足白癬)

①趾間型(しかんがた)
足の指の間、とくに薬指と小指の間が赤く腫れ、皮膚が白くふやけてジクジクし、赤くただれ、かゆみが生じます。水虫に一番多いタイプといわれています。

②小水疱型(しょうすいほうがた)
足の裏の土ふまずや、足の指の付け根に近い部分などに、赤い水疱ができます。激しいかゆみをともないます。水泡が目立たず、薄い皮がむけるだけの人もいます。

③角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
かゆみはありませんが、足の裏全体やかかとの角質層が厚く、硬くなっていきます。こすると皮がむけたり、あかぎれのようなひび割れを起こします。はがれた角質が床に落ち、そこから感染することがあります。

爪水虫(爪白癬)

爪の表面に光沢がなくなり、厚く白濁し、爪の質がもろくなります。他の爪に感染したり、治りにくいなどやっかいな水虫です。足の水虫をきちんと治療しなかったために、足の爪に白癬菌がうつるというパターンが多くみられます。

ぜにたむし(体部白癬・たいぶはくせん)

顔、体幹、手の甲、足の甲までありとあらゆる場所に繁殖する可能性があり、初期は虫さされのような赤いブツブツができ、その後赤い輪となって広がります。かなりの激しいかゆみをともないます。

いんきんたむし(股部白癬・こぶはくせん)

股間に繁殖した白癬菌が感染し、弓状の赤い隆起ができ、激しいかゆみをともないます。股の部分に汗が溜まりやすい男性に感染が多くみられます。

しらくも(頭部白癬・とうぶはくせん)

頭に繁殖する水虫です。頭皮の毛穴や毛髪に白癬菌が感染し、頭皮の炎症と脱毛を引き起こします。頭部に丸く脱毛斑が生じたり、毛穴が赤く腫れ上がることがありますが、かゆみはありません。白癬菌に感染した部分に残っている毛を引っ張ると、抵抗なく抜けることが特徴です。

白癬の原因とは?

①高温多湿の環境による菌の繁殖
白癬菌は、革靴やパンプスの中といった、通気性が悪く高温多湿な環境で繁殖しやすくなります。

②水虫に感染している人との二次接触
水虫に感染している人の使ったマットやスリッパに触れることで、水虫に感染する場合があります。銭湯や温泉、プール、ジムなどの脱衣所や通路、病院の体重計や居酒屋の畳、スリッパなど、白癬菌が足に付着する機会は常にあると考えられます。

③ペットとのスキンシップから感染
白癬菌の中には、犬や猫などの動物の毛を好んで寄生するものもいます。水虫に感染したペットを抱くことにより、感染することがあります。感染した場合、ペットを抱いたときに触れやすい顔や首、腕などに強い赤みとかゆみがあらわれます。

水虫の治療方法

正しい診断が治療の第一歩!

例えば、自称水虫(足白癬)の方の6割は実は水虫ではなかったという報告もあるように、自己判断は禁物です。水虫は痒いとは限らず、痒いからといって水虫であるとは限りません。水虫でもないのに水虫の薬を飲んだり、塗ったりしても治らないどころか、かえって症状を悪化させる場合もあります。正しい診断が治療の第一歩となりますので、おかしいなと思ったらまず医師に相談してください。

また薬局では水虫治療のお薬も多く取り扱っております。お気軽にお問い合せください。

治療は気長に行いましょう!

白癬菌は、皮膚の奥深くに入り込むため完治に時間がかかります。
薬を毎日塗っても完治まで数ヶ月かかる場合もあります。
一見、症状が改善したと思い、自己判断で治療を止めてしまうと、すぐに再発してしまうことがあります。
治療、再発を繰り返すことで慢性化してしまうことがあるので、症状が消えたように見えても医師の指導のもとしっかりと治療を続けることが、再発を防ぐコツです。

水虫の感染予防

水虫に感染しないための予防対策を。
白癬菌は皮膚に付着した後、皮膚表面の角質層に侵入しようとします。侵入には24時間ほどかかるといわれています。
角質層には白血球がいないので、角質層を侵食した白癬菌を白血球によって駆逐することはできません。
皮膚のターンオーバーよりも早く広がるので、こまめな洗浄が一番の予防です。

・足の清潔と乾燥を保ちましょう
 外から帰ったらまずは足を洗いましょう。指の間は特に念入りに石鹸で洗ってください。
 水虫菌の栄養は皮脂なので、アルコールを含んだティッシュペーパーや脱脂綿で余分な皮脂を拭き取ることでも予防になります。

・通気性の良い環境を作りましょう
 革靴やブーツは通気性が悪いため、中が蒸れてしまいがち。湿度が高いと菌が繁殖しやすいので、できるだけ涼しく乾燥させるようにしてください。
 また入浴後やスポーツ後、足が濡れたまま放置も避けましょう。

・部屋をこまめに掃除しましょう
 家族が誰か水虫を持っていると、その菌は部屋の中にも存在します。素足で歩いたカーペットにも水虫菌が付着している可能性もあります。
 部屋をこまめに掃除することで除菌することができます。アルコールを使った掃除は効果的。
 特に水回り、特に浴室にある足拭きマットなどは、真菌により汚染されやすくなります。
 タオル、スリッパなどは各自専用のものを用意しましょう。

・共同施設では素足を避けましょう
 フィットネスクラブや外湯、サウナなどの共同施設は感染しやすい場所です。
 共用のスリッパを使わず、マイスリッパなど持参して予防するか、帰宅後にしっかり洗い除菌しましょう。

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